研究課題
最終年度は,「戦略成功のドライバーに関する研究」の総まとめを行うために,部品作りの研究と整理の研究を行った。部品作りとしては,3つの研究を行った。第1の研究は,戦略成功のためには,戦略と業務の連動を確実に行うことであるというもの研究である。まず,日本医療バランストスコアカード学会誌に「海老名総合病院のBSC導入とカスケード」を,『オイコノミカ』に「バランスト・スコアカードによる戦略と業務の連動」を論文掲載した。これらをまとめて,"Link of Strategies and Business in the Use of Balanced Scorecard for Hospital"というタイトルで,International conference of Management Cases(国際経営事例学会)で報告した。第2の研究は,戦略成功が企業価値の向上に寄与することという点からの研究である。これは,「バランスト・スコアカードによる企業価値の創造」として『企業価値向上の戦略』という著書に論文を掲載した。第3の研究は,日本会計学会全国大会の統一論題で,「管理会計における統合報告の意義」を発表し,雑誌会計上で同じタイトルの論文を発表した。この論文は,戦略を成功に導くには,内部経営管理だけでなく,外部との絆づくりも重要であるとの考えを明らかにした。この研究によって,管理会計の研究を大きく前進できたと考えている。これまで行ってきた研究の整理については,著書の出版が進行している。3月中旬に原稿を同文舘出版に送ったところであるが,『BSCによる戦略の管理-事例でみるインタンジブルズのマネジメントと統合報告への管理会計の貢献-』という著書の出版を行う。この総まとめができるようになったのは,この科研費のおかげである。心より感謝申し上げたい。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)
会計
巻: 185 ページ: 14-26
オイコノミカ
巻: Vol. 49, No.2 ページ: 47-67
医療バランストスコアカード研究
巻: 9 ページ: 75-84