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2013 年度 実績報告書

アメーバ経営システムの心理的・行動的効果に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530596
研究機関中央大学

研究代表者

渡辺 岳夫  中央大学, 商学部, 准教授 (00294398)

キーワードアメーバ経営システム / 自己効力感 / チーム効力感 / 自律的動機づけ / インタラクション
研究概要

本研究の内容は,相互に密接に関連しつつも,次の2つに大別することができる。すなわち,第一にアメーバ経営システム(以下,AMSと略称)の諸特性とその効果に関する因果モデルの構築と実証であり(以下,「因果モデル研究」),第二に,当該因果モデルの構成変数および変数間関係の時系列的な推移に関する分析である(以下,「時系列分析」)。
因果モデル研究において最も重要といえるモデルの構築は,すでに一昨年度において完成している。本年度は,昨年に引き続き,調査協力企業であるダイヤモンド電機㈱(以下,D社)からアンケート調査により入手したデータに基づき,当該モデルを共分散構造分析によって検証した。これについては,昨年と概ね同様の結果が得られた。すなわち,AMSの情報や運用の特性が,組織成員の自己効力感,チーム効力感,およし自律的動機づけを媒介し,組織内のインタラクションやパフォーマンスに正の影響を及ぼしていた。
時系列分析は,導入後1年経過時点,2年経過時点,および3年経過時点における,因果モデルを構成する各変数を対象に実施した。その結果,特に,昨年度にD社が実施したコンサルティング会社によるAMSに関する研修などの諸施策の影響から,導入後1年経過時点と比べて,導入後2年経過時点におけるAMSの諸特性に対する正の認知度が有意に高まり,組織内インタラクションやパフォーマンスが促進されたことが分かった。しかし,事業部門によっては,そのような傾向が確認されないところもあり,事業特性の調整効果の存在も示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アメーバ経営システムにおける社内売買単価の設定方法とその効果:電気機器メーカーA社のアメーバ経営システムのケーススタディ2014

    • 著者名/発表者名
      渡辺岳夫
    • 雑誌名

      商学論纂

      巻: 55巻4号 ページ: 707-735

  • [雑誌論文] 時間当たり採算性に関する会計処理の探究:電気機器メーカーA社における労務費と時間の処理方法を中心として2013

    • 著者名/発表者名
      渡辺岳夫
    • 雑誌名

      會計

      巻: 183巻5号 ページ: 42-56

  • [雑誌論文] アメーバ経営システムにおける会計処理の構造の探究:電気機器メーカーA社における収益計上方法を中心として2013

    • 著者名/発表者名
      渡辺岳夫
    • 雑誌名

      会計プログレス

      巻: 14号 ページ: 54-67

    • 査読あり
  • [図書] 原価計算制度の回顧と展望(第3章原価計算システムの影響機能:目標整合性の促進とインタラクティブ・コントロールに関する考察を中心として)2014

    • 著者名/発表者名
      渡辺岳夫
    • 総ページ数
      159(著者担当部分49-69)
    • 出版者
      中央大学出版

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公開日: 2015-05-28  

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