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2013 年度 実施状況報告書

原価管理シミュレーションモデルの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530611
研究機関甲南大学

研究代表者

長坂 悦敬  甲南大学, 経営学部, 教授 (00268236)

キーワード原価管理 / シミュレーション / コストマネジメント / フィードフォワードコントロール / BPM
研究概要

原価管理に関する理論・手法等に関するシミュレーションモデルを開発し、企業人・実務家と研究者が一体となってレベルアップできるプラットホームを構築するための研究を継続している。
本年度、まず、①先行研究から製造・開発に関する戦略管理会計の意義・特徴について整理・考察し、②企業アンケート調査の分析、③企業訪問・ヒアリングによる実態調査を加え,戦略管理会計技法の活用について展望した。
MCS(マネジメントコントロールシステム)は,戦略の実行を確実に進めることのみならず、既存戦略の精織化をはかることと,既存戦略を新しい戦略に置き換えることへの貢献も期待される。具体的には、事業戦略に合わせて、種々の管理会計ツールの組み合せが有用である。とくに、プロセス評価に注目し、「誘導された戦略行動」の構造的コンテクストおよび「自律的戦略行動」を誘発する戦略的コンテクストにおける技法として、フィードフォワード・コントロール技法とインタラクティブ・コントロール技法がますます重要になる。
以上のような考察を論文発表するとともに、フロントローディングでコスト予測を可能にするために工場レイアウトと人、モノの動きを仮想空間でシミュレーションできるシステムとコストモデルの融合に取り組み始めることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究をもとにした企画が日本管理会計学会の産学共同研究グループの活動として認められ、2013~2014年度活動を企業メンバーとも活動を行うことになった。原価シミュレーションモデルのアクション研究を進める準備をしており、モデル開発がやや遅れているが、来年度はモデル開発とアクション研究を同時に実施できる予定である。

今後の研究の推進方策

モデル開発と企業におけるアクション研究を同時に実施、実用性について検証を進めていく。

次年度の研究費の使用計画

年度内に新潟大学で予定されていた研究会が次年度に延期になり、出張費のやりくりが必要になった。テキストマイニングのソフトウェア購入に際し、バージョンアップの狭間になり、年度内に購入できなかった。
次年度4月に新潟大学で研究会があり、出張して発表する予定である。新バージョンのソフトウェアが発売される予定であり、購入する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 日本・韓国・台湾企業の管理会計に関する実態比較研究-組織能力を中心として-2013

    • 著者名/発表者名
      長坂 悦敬、柊 紫乃、前田 貞芳
    • 雑誌名

      甲南経営研究

      巻: 52,第2号 ページ: 1-39

  • [雑誌論文] 成果測定情報利用と組織力量・経営成果間の関係:韓国企業と日本企業の比較2013

    • 著者名/発表者名
      Dalgon Kim and Yoshiyuki Nagasaka
    • 雑誌名

      管理会計研究(韓国管理会計学会誌)

      巻: 13、第2号 ページ: 131-161

    • 査読あり
  • [学会発表] SOM(自己組織化マップ)によるトレーサビリティ品質データの分析

    • 著者名/発表者名
      長坂悦敬
    • 学会等名
      日本鋳造工学会第162回全国講演大会
    • 発表場所
      山梨大学
  • [学会発表] 製造・開発における戦略的管理会計の展望

    • 著者名/発表者名
      長坂悦敬
    • 学会等名
      原価計算学会全国大会統一論題
    • 発表場所
      専修大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 製造業におけるBPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)

    • 著者名/発表者名
      長坂悦敬
    • 学会等名
      日本経営工学会関西支部 平成25年度 第2回経営工学セミナー
    • 発表場所
      北浜フォーラム C会議室
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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