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2013 年度 実施状況報告書

競争力を高めるインタンジブルズ・マネジメント・コントロールの実践モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23530612
研究機関帝塚山大学

研究代表者

松木 智子  帝塚山大学, 経営学部, 教授 (10347180)

研究分担者 三矢 裕  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (00296419)
窪田 祐一  大阪府立大学, 経済学部, 教授 (40329595)
島 吉伸  近畿大学, 経営学部, 准教授 (20319239)
キーワードインタンジブルズ / マネジメント・コントロール(MC) / 中小企業 / 知識移転
研究概要

研究3年目である平成25年度は当初の計画書では、「⑦アクション・リサーチの実施」と「⑧研究結果の執筆と報告」を行う予定になっていた。ただしこれは、2年目までの研究結果を考慮して方針を変更しており、今年度は「⑦アクション・リサーチの実施」は行わず、代わりにさらに多くのインテンシブなケース・スタディを積み重ねることを予定していた。
しかし今年度は、共同研究者および研究関係者の中で転職などの人事異動があった者がおり、そうした事情のため共同研究者および研究関係者の間で意見の集約を行うことが困難であった。その結果、今年度は予定したすべての調査を実施することができなかった。
ただし今年度は、中小企業ではなく大企業における日本本社からその海外子会社への知識移転(つまりインタンジブルズの移転)という面に注目して、1件のインタビュー調査を実施した。そして、日本本社が持っている(生産、研究開発に関する)インタンジブルズを海外子会社に移転し浸透させるうえで、何が促進要因で何が阻害要因になっているのかという点を明らかにした。この調査により、インタンジブルズのMCにおいては、当初想定していた識別・測定・マネジメント・コントロール(MC)という静的な側面のほかに、組織内におけるインタンジブルズの移転・定着という動的な側面も重要であるという示唆をえることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究3年目である今年度は、インテンシブなケース・スタディを実施する予定であったが、共同研究者および研究関係者の中で人事異動などの事情が生じたため、研究グループとしての機動性を欠き、その結果、予定通りすべての調査を実施することができなかった。

今後の研究の推進方策

平成25年度に予定通りの調査を実施できなかったため、さらに研究期間を1年間延長し、平成26年度はインテンシブなケーススタディを積み重ねることにする。この調査によってインタンジブルズのMCのための理論モデルを構築するための証拠固めを行っていく。
今年度は、中小企業におけるインタンジブルズのMCについて、2年目に実施した中小企業のケースを発展させながら、製品開発力やチームワークといったインタンジブルズを管理するための仕組みを明らかにする。さらに、インタンジブルズの識別・測定という側面に加えて、インタンジブルズの移転・浸透という側面についても考慮に入れながら、調査を実施する。

次年度の研究費の使用計画

研究3年目である平成25年度は、共同研究者および研究関係者のなかで転職などの事情が発生した結果、あらたな調査先を開拓して調査を実施するという計画が実施できなかった。そのため聞取り調査に関する支出がなかったため、次年度使用額が生じた。
平成26年度は、インタンジブルズのMCに関する調査を積み重ねるために、さらにインテンシブなケース・スタディを実施する。調査対象としては、研究2年目(平成24年度)に実施した中小企業におけるインタンジブルズのMCの研究を発展させるために、中小企業を対象として聞取り調査を行う。そのため、聞取り調査を実施するための支出を想定している。
内訳としては、聞取り調査旅費、テープ起こし代、資料整理アルバイト代、などである。

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公開日: 2015-05-28  

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