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2012 年度 実施状況報告書

若者の趣味的活動についての社会関係資本論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530653
研究機関東京学芸大学

研究代表者

浅野 智彦  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00262220)

キーワード趣味縁 / 社会関係資本 / 社会参加 / 政治参加
研究概要

計画1年目に作成した質問項目をもとにウェブ調査の設計を調査会社のサーベイリサーチ社に依頼し、これを用いて同社の保有するモニターによる調査を行った。都市規模別(10万以上と10万未満の地域に区分)にサンプルを割り当てて、20代、30代の男女に回答を依頼した。結果、1000サンプル程度の回答を回収することに成功した。
質問項目は、調査の主目的である趣味活動と社会参加・政治参加に関するもののほか、これに付随して周辺的な人間関係(友人関係、家族関係、地域関係など)に関するもの、自己意識(自己認識や自己評定、自尊感情など)に関するもの、その他の基本属性などからなる。
回答結果を整理後、必要なデータのクリーニングを行ない、分析に取りかかった。現在、分析は第一段階であり、次年度にさらに踏み込んだ分析を行なう予定である。
計画当初の仮説は、第一に、趣味を通した人間関係は社会関係資本として機能するというもの、第二に、それゆえに趣味縁への参加は、社会的・政治的な参加と正に関連するというものであった。初期段階の分析においてはこれらの仮説は支持される見通しである。
ただしこれらは少数の指標を用いたに変量関係によるごく初歩的なものである。例えば、社会関係資本という概念一つとっても、その指標にはいくつかのものが考えられる。指標をより多様化し、複数の変量の間の関係を統制しながら分析を進めることによって、仮説に関するより精細な理解が得られると思われる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画2年目の中心的課題は調査の実施と、初期段階の分析を行なうことであり、これはおおむね達成された。

今後の研究の推進方策

本年度の分析は二変量関係を中心とした初歩的なものである。次年度は多変量解析を用いてさらに踏み込んだ分析を行ない、研究上の仮説の妥当性を支える諸条件を精細に検討する。その上で、いくつかの学会、研究会などで成果の一部を発表していく。

次年度の研究費の使用計画

調査自体はすでに本年度で終了しているので、次年度の研究費は主としてデータの分析、報告・発表にあてられる。これは主にPC等の機器、分析用のソフトウェア、資料整理用の機器、研究会・学会等への旅費を含む。また補足的なインタビュー調査を行なうことも予定しており、そのための謝金も支出する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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