最終年度は(1)朝鮮学校生徒にとっての「祖国」の意味を考えるために朝鮮民主主義人民共和国への修学旅行フル同行調査を実施した。(3個のプログラム以外は全て同行が可能となり,宿所も同じところとなったために,参与観察を十分に行うこと,また,自由時間を使ってのインフォーマルインタビューが可能となった)(2)朝鮮学校関係者へのインタビュー調査の補充(3)継続的に行ってきた参与観察を引きつづき実施した。 研究の成果としては『移民政策研究』(移民政策学会)への論文発表,韓国の東亜大学関係者との研究交流会での報告,在日朝鮮人コミュニティで発刊されている雑誌『朝鮮学校のある風景』『イオ』などへの寄稿を通じて,一般社会への還元もおこなってきた。 また,移民政策学会の冬季大会にて,口頭発表を行い「朝鮮学校における<祖国>の意味」というタイトルで研究発表を行った。
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