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2013 年度 実施状況報告書

1970年代後半の核燃料再処理工場立地計画と地域反対闘争の実証的解明

研究課題

研究課題/領域番号 23530673
研究機関大阪府立大学

研究代表者

樫本 喜一  大阪府立大学, 人間社会学部, 客員研究員 (10598965)

キーワード原子力政策 / 日本近現代史 / 環境問題 / 離島問題
研究概要

1970年代後半に持ち上がった使用済み核燃料再処理工場立地計画の内容解明と、それに対して生じた地域住民の反対闘争の実態調査・分析というテーマに即した研究上の発見、特に奄美群島徳之島に発生した同テーマに関わる関連資料と関係者の証言について、学術出版社すいれん舎の刊行する『奄美群島戦後住民運動資料集成(仮)』に収録することになり、その作業に編集委員として参加・協力し、当該年度内でその作業は完了した。協力した作業は、収録する資料の選択などを行い、その上で資料解題論文を執筆した。本資料集成は平成26年度中に刊行予定である。
また、平成25年度は、同テーマに関連して別地域二か所の事例についても調査を実施した。該当場所は、長崎県平戸市の事例、及び岩手県釜石市の事例である。二地域とも県レベルと市レベルの自治体所蔵の関係資料を収集した。
なお、今まで収集した資料などを元に、論考「使用済核燃料再処理工場離島設置案の歴史的背景に関する一考察」を速報的に執筆し、京都大学において開催されたシンポジウム「原発問題の本質・科学から、地域から」で発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究開始年度に遭遇した交通事故被害のため、計画に半年間程度の遅れが生じた。挽回に努め、ある程度は取り戻したが、若干の遅れが残存してしまった。

今後の研究の推進方策

調査計画上で残存している部分は、比較的必要作業量の少ないところなので、調査を能率的に遂行して完遂する予定である。

次年度の研究費の使用計画

研究開始年度に遭遇した交通事故被害のため、計画に半年間程度の遅れが生じた。その分の諸経費、特に出張に関わる費目が使用されなかったので、次年度使用額として生じた。
効率的に予定を組んで、調査を完遂する。その中で、特に必要となる出張旅費として適正に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 使用済核燃料再処理工場離島設置案の歴史的背景に関する2013

    • 著者名/発表者名
      樫本喜一
    • 雑誌名

      現代生命哲学研究

      巻: 2 ページ: 93-101

    • DOI

      http://hdl.handle.net/10466/12794

  • [学会発表] 原子力施設立地に影響を与えた世論動向

    • 著者名/発表者名
      樫本喜一
    • 学会等名
      シンポジウム原発問題の本質 科学から・地域から
    • 発表場所
      京都大学
  • [図書] 奄美群島戦後住民運動資料集成(仮)2014

    • 著者名/発表者名
      樫本喜一(編集委員)
    • 総ページ数
      全10巻(予定)
    • 出版者
      すいれん舎

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公開日: 2015-05-28  

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