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2014 年度 実績報告書

1970年代後半の核燃料再処理工場立地計画と地域反対闘争の実証的解明

研究課題

研究課題/領域番号 23530673
研究機関大阪府立大学

研究代表者

樫本 喜一  大阪府立大学, 人間社会学部, 客員研究員 (10598965)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード原子力政策 / 日本現代史
研究実績の概要

1970年代の核燃料再処理工場立地計画とそれに抗って発生した地域反対闘争については、特に奄美群島徳之島において発生したものが最大の出来事であり、この一連の詳細を初めて明らかにした。現地調査等の段階で収集した大量の資料は全体をデジタル化し、長期間の保存に耐えられるように配慮した。またデジタル化した資料の中でも重要と思われるものを厳選の上、資料集として出版した(2014年12月、すいれん舎刊、戦後日本住民運動資料集成9・奄美群島住民運動資料全8冊中の関連部分)。本資料集成の解題の執筆を担当し、資料のもつ重要性を解説した。
あわせて、研究成果の一部を複数著者で編んだ書籍(2014年10月、古今書院刊、東日本大震災と災害周辺科学・災害を科学する2)にて発表した。
研究の社会的還元として徳之島および奄美群島の地元紙である南海日日新聞に記事を連載中であり、地域に研究成果を解説しつつ公報している。今後、本連載などを元に研究単著を出版するなどして、国内に広く、これらの研究成果のもつ異議を問いかける予定である。また、徳之島以外の事例についても、資料収集は完了しているので、順次論文などにまとめていく予定である。
本研究に関連して、太平洋島嶼地域の住民運動と1970年代後半の日米核燃料サイクル政策の相互影響についての疑問点が浮上してきたので、現在、新研究として発展中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 世界の中の奄美群島住民運動2014

    • 著者名/発表者名
      樫本喜一
    • 雑誌名

      奄美群島住民運動資料 解題

      巻: 1 ページ: 49-72

    • 謝辞記載あり
  • [図書] 戦後日本住民運動資料集成9、奄美群島住民運動資料2014

    • 著者名/発表者名
      戦後日本住民運動資料集成編集委員会、樫本喜一、幸多勝弘、斎藤憲、高木恒一、友澤悠季、中村紀一、安田常雄
    • 総ページ数
      全8巻
    • 出版者
      すいれん舎
  • [図書] 東日本大震災と災害周辺科学 (災害を科学する2)2014

    • 著者名/発表者名
      木庭元晴編著、青木成一郎、宇井忠英、樫本喜一、小山昭夫、田伏裕美、別所秀高、水野浩、矢嶋巌
    • 総ページ数
      189(98-102)
    • 出版者
      古今書院

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公開日: 2016-06-01  

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