本研究は、農業の特徴をいかした障害者の就労機会を確保することで農的福祉コミュニティの形成を担う実践事例を取り上げるために郵送調査と実践事例の訪問調査および事業者の協力によるワークショップを実施した。 調査結果は、学会報告・論文等で明らかにしているが、主なポイントとして①加工部門などの取り組みによる研修ニーズへの対応②農業分野の各種助成事業制度の活用を支援する情報収集・企画サポートの課題③農業生産活動の季節的制約にともなう冬期間の就労を可能にする工夫④地域の高齢者との連携を図ることなどを指摘しうる。
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