加藤(研究代表者)による、1)現地調査。2014年2月11日~23日、シドニー(オーストラリア)にて、16名の若い日本人一時滞在者・新移民に加え、留学情報センター経営者、人材コンサルタント会社経営者、日系移民団体代表者、臨床心理士を含む5名の日本人移民にインタビューを行った。若者のインタビュー数の、平成23年度以来の総計は目標の50件に達した。2)出版活動。学術論文に加え、留学支援事業の依頼を受けて一般向けの論考を発表した。3)学会発表。イギリス(2013年8月)、アメリカ(2014年3月)にて研究発表、およびパネル・ディスカッサントを務めた。海外の聴衆からの意見を得て、「自分探し」という日本語概念の特異性への考察をさらに深めた。4)若者を取り巻くマスメディア言説の分析。この成果は英語書籍(Springerより出版)の一章として出版予定。5)久木元(研究分担者)との討議。2013年10月28日に、最新のデータと意見の交換を行い、単行本の共同執筆に向けて、章立てや内容、出版社について具体的に討議した。加藤は、分担章(計三章)の執筆を開始、現在は二章目を執筆中。久木元(研究分担者、計二章を担当予定)は、引き続き統計データを分析・考察中。
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