本研究の目的は、繊維産業の川中における企業の人的資源に着目し、次世代の繊維産業を担う人材像を明示することである。具体的には、繊維関連の企業、労働組合、大学、行政、経済団体などへのヒアリング調査を実施した。次世代の繊維産業を担う人材像は、企画・製造・販売といった過程を一貫して担うことができ、なおかつ地域や繊維産業を牽引することができる人材である。その育成策には、行政や大学等の役割も必要とされる。本研究は、家内労働者の重要性、若手人材の活動などをとらえていない点に課題が残される。 多くの経営者や労働者から繊維産業は「日本を代表する”ものづくり”」「衰退産業ではない」という意見があった。
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