研究課題/領域番号 |
23530701
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
株本 千鶴 椙山女学園大学, 人間関係学部, 准教授 (50315735)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国際情報交流 / ホスピス / 韓国 |
研究概要 |
(1)先行研究の収集と検討:ホスピス、緩和ケア、ターミナルケアに関する英語・日本語・韓国語文献を収集した(韓国語文献は韓国国立中央図書館、韓国国立国会図書館にて『韓国ホスピス・緩和医療学会誌』『大韓医師協会誌』『韓国社会学』『老年社会学』などの文献を収集)。また、医療社会学、老年学、死生学、社会福祉学の領域の文献に目配りし、関連する文献を各種データベースで検索し、複写・購入した。(2)資料収集:韓国でホスピス関連事業の担当部署である保健福祉部、健康保険審査評価院の調査報告書を収集し(『ホスピスの診療報酬開発』『ホスピスの診療報酬体系の研究』『ホスピス・緩和医療管理指針標準化と効率的医療伝達体系の構築』など)、ホスピス・緩和医療の診療報酬化に向けた研究内容や事業の動向についての把握に努めた。(3)研究の最新動向の把握:日本緩和医療学会学術大会、仏教看護・ビハーラ学会、社会政策学会、福祉社会学会等の学会に参加し、研究の最新動向の把握に努めた。(4)日本の緩和ケア病棟の入院料が診療報酬として設定されるまでの議論の流れが確認できる資料を収集する予定だったが、記録資料の入手方法について関係者に問い合わせる段階までに終わったため、来年度引き続き調査を行い、入手する。また、ヒアリング対象機関での予備調査も本年度行う予定であったが、本年度は収集資料の整理や入手が不十分に終わったため、来年度に持ち越して行うこととしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
英語・日本語・韓国語文献の所在の確認と収集については当初の目的が達成できた。一次資料として、日本の緩和ケア病棟の入院料が診療報酬として設定されるまでの議論の流れが確認できる資料を収集する予定だったが、記録資料の入手方法について関係者に問い合わせる段階までに終わったため、来年度引き続き調査を行い、入手する。また、ヒアリング対象機関での予備調査も本年度行う予定であったが、本年度は収集資料の整理や入手が不十分に終わったため、来年度に持ち越して行うこととしたい。
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今後の研究の推進方策 |
(1)日本の緩和ケア病棟入院料が診療報酬として設定されるまでの議論の流れが確認できる資料を収集する。(2)日本と韓国の診療報酬化過程の資料を整理し、ヒアリングの予備調査を行う。(3)ヒアリング調査の実施:(1)日本と韓国のホスピス関係者に対するヒアリング調査を実施する。(質問項目の準備:日本と韓国で共通の質問項目を準備する。主な質問項目は、制度化の内容についての意見、制度化の前後でのホスピス・緩和ケアの変容(予測される変容)、制度化の長所と短所、こんごの制度の方向性、今後の緩和ケアの望ましい形態、など)連絡調整:日本では申請者がヒアリング対象を選定し直接依頼する。対象は1990年当時、ホスピス・緩和ケア活動を行なっていた機関、関係者になる。韓国では現地コーディネーターの協力を得る。(4)調査結果をまとめ、分析する。(5)文献補足調査:ヒアリング調査の結果、収集の必要が生じた文献、資料を収集する。また、前年度と同様の資料を対象とした補足的な文献調査も行なう。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品費は主に文献、文房具、調査に必要な物品の購入にあてる。旅費は、韓国での現地調査、日本国内での現地調査、資料収集、学会参加の場合に使用する。
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