• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

同志社大学新聞学の形成過程と展開についての歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530703
研究機関立命館大学

研究代表者

粟谷 佳司  立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (90411115)

研究分担者 福間 良明  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70380144)
長妻 三佐雄  大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (80399047)
馬原 潤二  三重大学, 教育学部, 准教授 (40399051)
キーワード新聞学 / 戦争体験 / 『土曜日』 / ドイツ思想 / ジャーナリズム思想 / 中井正一 / 八田恭昌 / 声なき声
研究概要

本研究は、同志社大学における新聞学の形成と展開から、戦前から戦後における日本の大学の知がどのように社会や文化、思想と関係していたのかという問題を検証することを目的としている。
今年度は研究代表者、研究分担者、研究への参加協力者による研究会と、同志社社史資料センター、同志社大学図書館などで、新聞学の形成と展開に関する資料や文献の閲覧、収集を行った。
研究代表者、分担者、協力者のそれぞれが研究を進め、粟谷は、日本の新聞学研究と鶴見俊輔の研究の特徴について考察し、鶴見が同志社大学教授時代に関係した学者のネットワークについて関係者の聞き取りと関連する資料から検討した。福間は、山本明の言説・思想と和田洋一などにおける戦争体験について、それがどのように彼らの知の形成の駆動因となっていたのかについて考察を行った。長妻は、戦中から戦後にかけての公共空間の変容について、和田洋一とも関係する中井正一と「土曜日」、それが戦後同志社知識人にも受け継がれ、鶴見俊輔や住谷悦治の活動につながってゆく側面を検討した。馬原は、八田恭昌の研究論文および文献を収集し、戦後ドイツ政治思想史研究における八田の独創性及び思想的特徴についての考察を行った。根津は、山本明のジャーナリズム思想に関して、戦後論壇の中核を担った『世界』や、京都知識人の代表的な人物である桑原武夫について検討した。この研究を通して、大学の知が戦前から戦後日本の文化へ与えた影響と、それがまた大学の知の形成に還元されるという文化と知の円環関係の重要性について確認することが出来た。
研究成果は、上記の同志社大学新聞学を中心とした知識人と文化に関する課題を成果物として公刊することを予定している。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 個人史と文化的記憶が交わる音楽の位相2014

    • 著者名/発表者名
      粟谷佳司
    • 雑誌名

      図書新聞

      巻: 4月5日号 ページ: 4

  • [雑誌論文] 反米と親米2014

    • 著者名/発表者名
      福間良明
    • 雑誌名

      分冊百科「日本の歴史」

      巻: 44号 ページ: 22-24

  • [雑誌論文] 桑原武夫の思想形成―幼年期から京都一中時代2014

    • 著者名/発表者名
      根津朝彦
    • 雑誌名

      京都大学大学文書館 研究紀要

      巻: 12 ページ: 1-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『世界』編集部と戦後知識人―知的共同体の生成をめぐって2013

    • 著者名/発表者名
      根津朝彦
    • 雑誌名

      メディア史研究

      巻: 34 ページ: 41-64

    • 査読あり
  • [図書] 大正・昭和期の日本政治と国際秩序2014

    • 著者名/発表者名
      武田知己、萩原稔、長妻三佐雄
    • 総ページ数
      392(236-263)
    • 出版者
      思文閣出版
  • [図書] 講座東アジアの知識人4 戦争と向き合って2013

    • 著者名/発表者名
      趙景達、原田敬一、村田雄二郎、安田常雄、根津朝彦
    • 総ページ数
      396(122-140)
    • 出版者
      有志舎
  • [図書] 政治概念の歴史的展開第5巻2013

    • 著者名/発表者名
      古賀啓太,馬原潤二
    • 総ページ数
      241(131-155)
    • 出版者
      晃洋書房

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi