研究課題
基盤研究(C)
本研究は、19世紀ヨーロッパの音楽コンサートや音楽観を対象として、音楽と芸術の公共性を考察するものである。当時の音楽受容の実態を踏まえてハーバーマスの議論の市民的公共性および文芸的公共性を再検討することにより、コンサートの再現前的公共性が必然的に持つ宗教的オーラについて考察した。これは芸術に関する議論が市民的公共性の先駆的形態であるとするハーバーマスの議論を問い直すものであり、また音楽史的には従来の宗教音楽の歴史や芸術宗教の美学とも異なる視角から、芸術の擬似宗教化を解明する研究でもある。
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立命館文学
巻: 635号 ページ: 60-75
International Review of the Aesthetics and Sociology of Music
巻: 44/ 1 ページ: 101-118