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2014 年度 実績報告書

ケア包摂型コミュニティとボランタリーアソシエーションの構造相関性に関する臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530709
研究機関立命館大学

研究代表者

津止 正敏  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70340479)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードケア包摂型コミュニティ / ボランタリーアソシエーション / 男性介護者 / ケアメン / 介護者支援 / 介護者運動 / コミュニティ
研究実績の概要

1.最終年度(平成26年度)には、男性介護者と支援者の全国ネットワーク(男性介護ネット)の作成したケアメングループのプロフィールシートを基にして、幾つかのグループ主催者へのインタビュー調査や活動への参与観察を行ってその実態把握に努めてきた。ケア包摂型コミュニティをテーマとした公開シンポジウムや研究会を開催し、また男性介護ネットの報告書や研究誌への寄稿、図書の発行などを通して研究成果を社会に発信してきた。
2.研究期間(平成23年度~26年度)全体を通し、男性介護者と支援者の全国ネットワーク(男性介護ネット)等と提携し全国100か所のケアメングループの実態把握とそこでの取り組みの効果検証を基にケアが仲介するコミュニティ形成を主題とする本研究を進めてきた。平成25年度から進めてきた介護する男性を対象とした会や集いなどを主催するグループの全国的な実態把握とそこで取り組まれているプログラムの効果検証を継続して実施してきた。主要なグループへの参与観察やインタビュー調査によって次のような実態を明らかにしてきた。第1に活動するグループ数は全国に100か所を超えるという組織化の広がり。第2に活動を主宰する組織・団体の多様性。第3にそこでは自らの介護体験を語り他者のそれに耳を傾けるという「語る/聴く」プログラムを中心に、体験記を「書く/読む」、生活・介護スキルを「教える/教わる」等々という「支え手」と「受け手」とが一体となったプログラムが開発され展開され、社会に発信されているということ。活動プログラムの展開の中で、自らの介護体験を相対化しつつ他者との関係を取り結ぶような、介護が紐帯する新しい連帯、すなわち「ケア包摂型コミュニティ」の胎動も見られた。ケアを包摂するコミュニティと、その開発動力となる介護当事者及び支援者の織り成す緩やかなネットワーク活動との確かな相関性の確認であった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 男性介護者への包括的支援の論理と根拠2015

    • 著者名/発表者名
      津止正敏
    • 雑誌名

      社会福祉研究

      巻: 第122号 ページ: 47‐56

  • [雑誌論文] (インタビュー)「ケアメン」に必要な企業の支援とケア・コミュニティ2014

    • 著者名/発表者名
      津止正敏
    • 雑誌名

      人事実務

      巻: NO.1137 ページ: 20-24

  • [図書] 男性介護者支援の論理と根拠-ケアが拓くコミュニティ-2015

    • 著者名/発表者名
      津止正敏
    • 総ページ数
      126
    • 出版者
      立命館大学人間科学研究所

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公開日: 2016-06-01  

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