研究課題/領域番号 |
23530715
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研究機関 | 沖縄大学 |
研究代表者 |
圓田 浩二 沖縄大学, 人文学部, 教授 (10369209)
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キーワード | 環境保全 / 観光開発 / 社会運動 / 海域利用 / エコツーリズム / エコツアー / サンゴ礁保全 / 沖縄 |
研究概要 |
平成25年度は、フィールド調査によるデータ収集に多くの時間を割き、数多くのフィールドを訪れた。 エコ・ツーリズム推進法の認可を受けたが、エコツアーのルール作りが遅れている渡嘉敷・座間味村を何度か訪れ、話をうかがった。また、沖縄県内の離島として、ダイビングで有名な宮古島と、新しくダイビング・ショップができた多良間島を訪れ、ダイビングスタイルや保全活動について観察し、話を聞いた。 また、エコ・ツーリズム推進法によって、「エコ・ツーリズムの町」として有名なった埼玉県飯能市を訪れ、市の担当者に話を聞き、エコツアーに参加した。飯能市では、週末ごとに、さまざまなエコ・ツアーを行い、多くの観光客を集めている。また、群馬県みなかみ町もエコ・ツーリズム推進法の認可を受け、エコツアーの実施を模索している。町役場の担当者に話を聞き、エコツアーに参加した。 世界自然遺産に登録された、北海道の知床と東京都の小笠原を訪れ、ツアーに参加し、担当者から話をうかがった。エコ・ツーリズム推進法の利用にはあまり積極的でない印象を受けた。すでに、世界遺産を観光に活用するための、厳しい規制とルール作りを行っているため、すでにエコツアーは実現しているために、エコ・ツーリズム推進法の利用のメリットが見られないようだった。 座間味村と渡嘉敷村は、平成26年3月に慶良間国立公園として環境省から認定され、遅れているエコ・ツーリズム推進法に基づくルール作りが急がれている。沖縄本島・渡嘉敷・座間味のダイビング・ショップの利害もあって、意見統一が難しいと聞いている。今後の推移を見舞っていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成25年度は、数多くのフィールドを訪れ、研究会やシンポジウムに出席した。 また、関西や関東との研究者との意見交換も行なった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、座間味・渡嘉敷村のエコツーリズムがどう進展するかを観察し、論文と著書にまとめる。 また、エコ・ツーリズム推進法の認可を受けた三重県鳥羽市を訪れ、世界自然遺産として登録された白神山地のエコ・ツーリズムへの取り組むも研究したい。 学会発表は、日本社会学会と環境社会学会で行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度、学外研修のため、1年間海外にいたため、透過性年度の使用を多くした。 期間延長による。
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