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2012 年度 実施状況報告書

福祉政策と都市政策の統合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530718
研究機関千葉大学

研究代表者

廣井 良典  千葉大学, 法経学部, 教授 (80282440)

キーワード福祉政策と都市政策の統合 / 福祉都市 / コミュニティ経済 / 地域内循環 / 鎮守の森
研究概要

これまで福祉政策と都市政策という二つの領域は、十分な連携がなされぬまま展開してきたが、現在では両者の統合を図っていくことの重要性がきわめて大きくなっている。本研究では、「福祉政策と都市政策の統合」というコンセプトを確立・理論化するとともに、
両者の統合が具体的にどのような形で実現できるのかを明らかにし、それらを踏まえた「福祉都市」等のビジョンやモデルを定式化していくことを目的としている。
平成24年度においては、第一に、「コミュニティ経済」という概念に着目し、地域コミュニティにおいてヒト・モノ・カネが循環していくような経済のあり方について理論的な整理を行うとともに、1)福祉商店街、2)農業関係のコミュニティ経済、3)団地関連のコミュニティ経済、3)高齢者関連のコミュニティ経済等について吟味を行った。第二に、「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想」という、鎮守の森を軸としたコミュニティづくりと自然エネルギー拠点整備を結びつけた企画を開始し、岐阜、埼玉等の神社と連携して具体的な構想づくりを進めた。
今後はこうした事例分析をさらに掘り下げるとともに、以上の「コミュニティ経済」及び「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想」を柱としつつ、経済の地域内循環という視点を含めた福祉政策と都市政策の統合に関する定式化等と掘り下げ、そして地域再生に関する理論及び政策提言をまとめていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記のように研究テーマの目的に沿った調査研究が着実に進展している。調査の過程で、地方や農村部を含めた場合に「コミュニティ経済」という概念が有効であることが明らかとなり、より射程の広い研究の展開に至っている。同時に、「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想」という具体的な構想が生成し、より実質的な具現化が図られつつある。

今後の研究の推進方策

今年度の研究成果を踏まえながら、①「コミュニティ経済」という概念の精緻化・理論化を図り、特に福祉商店街、農業関係、自然エネルギー関係、団地関係、高齢者関係等のコミュニティ経済ないし地域再生政策について検討を掘り下げ、総合化を図るとともに、②「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想」を発展させ、内容の具体化ととともに、コミュニィ経済とも合わせて、「福祉政策と都市政策の統合」ひいては地域再生のモデル化・理論化を図りたい。

次年度の研究費の使用計画

上記のような事例研究に伴う出張旅費や専門的知見を有する者への謝礼、関連文献の購入等が主要な支出項目となる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] コミュニティ経済の生成と展開2012

    • 著者名/発表者名
      広井良典
    • 雑誌名

      世界

      巻: 11月号 ページ: 205-210

  • [雑誌論文] 低炭素都市と医療・福祉・コミュニティ2012

    • 著者名/発表者名
      広井良典
    • 雑誌名

      新都市

      巻: 66巻5号 ページ: 12-18

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公開日: 2014-07-24  

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