研究課題
基盤研究(C)
日本では、1907年の法律第11号「癩予防ニ関スル件」に始まり、1996年の「らい予防法」廃止に至るまでの90年の長きにわたりハンセン病患者の隔離政策が存続した。日本のハンセン病政策は、世界の動向からどこで乖離して道を間違えたのか、その理由と原因はいまだ十分解明されていない。本研究は、1920年から1940年までのハンセン病社会事業における強制隔離主義と治療解放主義(パロールシステムの導入)との相克過程の研究を通して、その乖離の理由と原因を解明していこうとするものである。
社会科学