本研究は生活モデルやICFの潮流の中で、M-GTAにより理論化した生活場面面接(利用者の日常生活場面において、援助目標に沿い利用者の多様な側面と必要に応じて環境を活用した意図的なコミュニケーション、面接)等の教材を用い、高齢者入所施設職員や居宅のケアマネジャーを対象とし、介入研究(研修)により生活支援記録法を開発しその有効性を検証した。 その結果、生活支援記録法が多職種協働実践に必要とされる観察・支援の根拠、利用者とその環境や相互作用、生活変化、ケアプランへの反映等、多職種に明示可能な経過記録法であると定義づけられ、利用者への援助効果、職員の専門性向上や労働環境改善等多様な好循環が確認された。
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