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2014 年度 実施状況報告書

ドイツ女性団体連合国際ネットワークに見るザロモン研究‐ICWとICSSWの連携役

研究課題

研究課題/領域番号 23530729
研究機関首都大学東京

研究代表者

岡田 英己子  首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 教授 (10233321)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワード社会福祉関係 / A.ザロモン / ソーシャルワーク教育史 / ジェンダー史 / フェミニズム / ドイツ / オーストリア / 合衆国
研究実績の概要

本研究「ドイツ女性団体連合国際ネットワークに見るザロモン研究-ICWとICSSWの連携役」は、比較ソーシャルワーク教育史として、ドイツのA.ザロモンの社会政策提言「同一価値労働・同一賃金」を機軸に置き、1920年代にヨーロッパ大陸型ソーシャルワーク教育の第一人者と評される経緯を明らかにしていくものである。
上記の研究方針は初年度から同じで、平成26年度は次の二点を検討した。
①1890年代から1920年代末までのドイツ女性論と、社会事業・教育論(こちらはザロモンに関わりのあるものに限定)を、再度、ベルリンで収集ないしは内容確認を行った。A.ザロモンの単著を執筆する中で、その第二編原稿の註入れ等に用いた。
②ベルリン女子社会事業学校で、ザロモンと教員が用いた各種テキスト(主に社会事業関係に限定)の、初版ならびに各改定版を比較するリストを作成した。一部テキストは、ドイツ語圏でも用いられ、1920年代のヨーロッパ大陸型ソーシャルワーク教育の内実を見るのに有効な資料となる。第一次大戦中の福祉職国家(州)認定資格の論議が始まる時期と、ヴァイマル社会国家体制下での法律・理念がどのようにテキストに反映されているのかを、主に分析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

A.ザロモンの単著執筆を継続中である。第二編「ザロモン社会事業・教育論:フェミニズム論に基づくソーシャルワーク教育の先駆」(400字原稿、約300枚)は完了。現在は第一編「A.ザロモンの生涯と活動」を執筆中で、40%は完了している。本テーマのベースになるのは、1976年1月提出(大阪市立大学家政学研究科)修士論文であり、数回の中断を経て現在にいたるため、手元には、相当数の小稿や資料解題がある。よって、単著ではかなりの削ぎ落としをした。次年度も、この方針で進める予定。

今後の研究の推進方策

海外調査と国内での作業を継続する。科研による最終年度(平成27年)は、学会報告を1本予定している。海外では史資料収集をするが、同時にA.ザロモン単著執筆中であるために、関連二次文献を大学/州立図書館で読むことも重視している。最終年度末までに、A.ザロモン単著の原稿を完成させる予定で研究を進めたい。単著に盛り込めない資料解題や、写真・地図等については、別途検討したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ICWフェミニストがユダヤ慈善事業の近代化に果たした役割-ICWベルリン大会(1904)報告はA.ザロモンのボランティア・グループをどう見たのか2014

    • 著者名/発表者名
      岡田英己子・田中利光
    • 学会等名
      社会事業史学会第42回大会
    • 発表場所
      長崎純心大学(長崎県長崎市三ツ山町)
    • 年月日
      2014-05-10

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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