本研究「ドイツ女性団体連合国際ネットワークに見るザロモン研究-ICWとICSSWの連携役」は、比較ソーシャルワーク教育史として、ドイツのA.ザロモンの社会政策提言「同一価値労働・同一賃金」を機軸に置き、1920年代にヨーロッパ大陸型ソーシャルワーク教育の第一人者と評される経緯を明らかにしていくものである。 上記の研究方針は初年度から同じで、平成27年度は次の①②を検討し、③の執筆を行った。 ①ドイツ女性団体連合(BDF)の月刊誌『女性』(1893-1933/34年)を通読し、ザロモンの国内外のフェミニスト・ネットワークの作り方、拡がりをみた。 ②ナチ期と亡命期(1937-1948年)のザロモン関連資料を、主にアリス・ザロモン文書館とL.ベック研究所で再度通読し、補充した。 ③A.ザロモンの生涯と活動について単著刊行準備中で、平成28年度中に第一次草稿は完了予定。
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