最終年度は、幼児期の発達障害の診断前後における母親支援のあり方を検討することを重点においた実践研究を継続しながら、開発したプロフィールブックを導入した早期支援サービスモデルの開発を行った。研究の社会への還元として、地域還元シンポジウム「発達障害の早期支援のあり方を考える~発達支援の場における子どもと家族へのまなざし~」を開催した。 実践研究として①関係機関との連携を実現させた子育てサロンの実施・評価(ママかんフリーカフェ)②未診断の子どもを育てる母親が記述するプロフィールブックの開発・導入・評価(「プロフィールブック~はじめのいっぽ」③診断前の母親を対象としたサロン活動の試行的実施・評価(アーリー・スタート・マザーズ・プログラム)の研究の成果をまとめた。その上で、発達障害の早期支援における「子ども理解」と「家族支援」を包含したサービスモデルの開発を行った。 シンポジウム開催にあたっては、連携してきた関係機関(児童発達支援事業)の保育士や児童発達支援管理者との研究会を経て、その成果を報告した。研究成果についての客観的評価を得るために、発達障害支援の先駆的実践を展開している北海道おしまコロニーの児童発達支援事業の施設長に指導助言を得た。
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