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2013 年度 実施状況報告書

利用者本位の介護サービス評価システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530740
研究機関久留米大学

研究代表者

鬼崎 信好  久留米大学, 文学部, 教授 (90148958)

研究分担者 本郷 秀和  福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (90405556)
永田 千鶴  熊本大学, その他の研究科, 准教授 (50299666)
村山 浩一郎  福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (60389484)
荒木 剛  西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (90465766)
松岡 佐智  福岡県立大学, 人間社会学部, 助教 (00405557)
キーワードケアサービス / 第三者評価 / 自己評価 / 利用者評価 / 介護保険制度
研究概要

平成25年度は、次のような研究活動に取り組んだ。1.フィンランドにおけるヒアリングを実施した。すなわち、 ①THL(National Institute for Health and Welfare)を訪問した。この研究機関は2009年に国立社会福祉・保健研究院と社会保健院とが合併して組織され、フィンランドにおける社会福祉と保健部門の社会福祉・保健サービスの研究開発を行う役割を担っている。その一つが社会福祉・保健サービスに関する評価を実施し、高齢者ケアサービスへのアクセス、資源に基づいたサービスのコンセプトの開発、RAI(カナダで開発された介護サービスアセスメント表)の評価とそれを用いたベンチマーキング、国内外のプロジェクト参加、行政と民間が共同して行うサービスプログラム参加等を行っている。②フィンランド自治体協会を訪問し、ヒアリングを実施した。フィンランドも少子高齢化が進行し、ケアサービスの費用の増大に伴う対費用効果の向上を含む行財政改革が喫緊の改革となっており、その意味では、ケアサービスに関係する評価システムの開発は大きな課題である。自治体レベルでの取り組みと課題についてヒアリングを行い、意見交換を行った。
2.福岡市における介護サービス評価事業のデータの集計作業
福岡市における介護サービスの第三者評価事業のデータの入力作業を行い、利用者評価、自己評価及び第三者評価のデータ(延4万2500項目)を分析する作業に取り組んだ。
3.わが国における評価事業の現況の把握
介護保険制度が導入の際に介護サービスの第三者評価の重要性の指摘と取り組みがなされるようになっているが、その後の政策の変化でやや停滞の傾向がみられる。これを打開するための方策等に関する提言を示すための理論の整理を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

概ね研究が進行している判断できる理由を次のとおりである。
1.国内の介護サービスの実態把握は、福岡市における介護サービスに係るデータを活用できる目途が付き、そのデータを集計し分析するための基礎作業(準備作業)ができたからである。
2.介護サービスの第三者評価のヒアリング(海外分)が十分に進んでいるからである。2012年度はフィンランド及びデンマーク、2013年度はフィンランドにおけるヒアリングが順調に進んでいる。
介護サービスに係る福岡市のデータの活用に関しては許可が得られたので、その意味では今回の研究に大いに役立つといえるが、福岡市の取り組みが他の自治体に拡がらず、国の施策の変更で縮小傾向がみられることに問題と考える。

今後の研究の推進方策

2014年度は研究の最終年度であるので、チームで一定の研究成果を上げていきたい。
報告の柱としては、①介護サービスの評価の意義、②地方自治体における第三者評価の状況、③海外の取組み、④第三者評価をめぐる課題について整理をしていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

研究メンバーのうち2人が病気及び妊娠・出産等で研究を継続できず、あと一人は勤務先変更等で研究を十分できなかったために、研究費の使用ができなかったためである。
平成26年度は研究の仕上げであるので、ヒアリング(育児休業中の共同研究者に代わり、研究代表者がヒアリング)を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] フィンランド高齢者福祉をめぐる動向2014

    • 著者名/発表者名
      本郷秀和、鬼﨑信好
    • 雑誌名

      福岡県立大学人間社会学部紀要

      巻: 23巻第1号 ページ: 1~9

    • 査読あり
  • [図書] 高齢者介護サービス論2014

    • 著者名/発表者名
      鬼﨑信好
    • 総ページ数
      223ページ
    • 出版者
      中央法規出版

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公開日: 2015-05-28  

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