研究課題/領域番号 |
23530749
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
村上 信 淑徳大学, 社会学部, 教授 (90333260)
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研究分担者 |
濱野 強 島根大学, 学内共同利用施設等, 講師 (80410257)
宮下 栄子 新潟医療福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (70440477)
松井 奈美 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (00331364)
熊谷 忠和 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (30341655)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 実践力 / 終末期ケア |
研究概要 |
社会福祉士の養成を意図した学部教育においては、倫理観や死生観の構築が非常に重要である。その背景には、近年、援助者自身の死生観の未熟さ、利用者と共に死をみつめることへの恐怖や困難さ、さらに援助者が燃えつき症候群に陥ることなどが指摘されている。そうしたなかで、本研究では「終末期ケア」の習得を意図した学部教育の展開を目指して、「終末期ケア」教育において必須となる要件を明らかにすることを目的とする。以上の研究成果は、実践力を強く求めている福祉現場の課題の克服と質の向上に大きく寄与することが考えられる。 そこで、本年度は、これまでの研究成果などを踏まえて、新任の社会福祉士が「終末期ケア」において直面している問題点の抽出を行った。合わせて、社会福祉士を目指して学んでいる大学学部学生が現時点において「終末期ケア」や「死生観」についてどのように認識しているかを明らかにすることを目的として、アンケート調査を実施した。そして、得られた結果を踏まえて、学部教育において学ぶべき「終末期ケア」に関する教育内容の検討を行った。具体的には、「学部教育で学ぶべき内容」「職務上の経験において習得すべき内容(職務上の実践においてしか習得できない内容)」の観点より検討を行った。そして、前者の論点(学部教育で学ぶべき内容)に関して、教育実践の観点よりさらに具体的な議論を行い、学部学生を対象とした教育プログラム素案を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、「終末期ケア」の習得を意図した学部教育における必須要件を明らかにするために、調査票を作成することが目的であった。そうしたなかで、調査票の作成、及び予備調査を実施することが出来、当初の予定通りの成果を得ることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
予備調査結果を踏まえて作成した教育プログラム素案の検討を行うとともに、実際の試行を通して教育内容の妥当性と必須要件の検討を進める予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、教育プログラムの検討、及び試行に関連して主に研究費を執行する予定である。また、必要に応じて、研究者を参集して研究成果の検討を行う予定であるために、旅費を計上している。
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