本研究では、従来の日本のソーシャルワークのコンサルテーション研究では取り上げられることがなかったプロセス・コンサルテーション・モデル(クライエントとの関係性を重視するコンサルテーション)に注目し、その実際と有効性について論じた。また、従来の研究ではコンサルテーションは専門職種間において行われるものという理解が中心であったが、それに加えて福祉の現場では、ソーシャルワーカーはボランティアや地域住民、上司や同僚との間でもコンサルテーションを行っていることと、またそこでは利用者を代弁する代弁的コンサルテーションが行われていることを明らかにした。
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