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2013 年度 実績報告書

アジアのコミュニティを核とする災害リスク管理ソーシャルワーク人材育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530763
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

山口 幸夫  日本社会事業大学, 付置研究所, 准教授 (40440698)

研究分担者 山口 増美 (新家 増美)  日本社会事業大学, 付置研究所, 研究員 (20222367)
キーワード災害復興 / コミュニティ開発 / 当事者 / 災害リスク管理 / コミュニティソーシャルワーク
研究概要

東日本大震災の被災地である大槌で民設民営公認の避難所臼澤鹿子踊伝承館において参与観察、および関係者へのヒアリングを行った。また、フィリピンやスリランカの事例について文献及び実地調査より以下の結論をまとめた。
災害復興の人材育成は人間の復興、人権の回復のために復興支援者の養成である。被災した全ての人びとの人権を促進し、公平と無差別の原則に基づきながら、人権侵害のリスクが高い状態にある個人および人びとを優先して保護しなければならない。
復興支援活動は、現地の被災した人びと主体で行い、あらゆるセクターでの復興支援について、コミュニティそのものが活動し、主体的に関わり、管理できるような環境を整える、コミュニティの自助およびソーシャルサポートを強める原則で行わなければならない。 各共同体における適切な文化上・スピリチュアル・宗教上の癒しを行える環境を整えることが重要な課題である。そのためにはソーシャルワーカー、NGOスタッフ、地域のリーダーおよびボランティアへの研修が必要となる。以下に留意して人材育成を行う必要がある。ソーシャルワーク専門職は中長期の復興に向けてコミュニティそのものが活動し、主体的に関わり、「公助」、「互助」、「自助」のネットワークを形成し管理できるような環境を整える。
ソーシャルワーク人材育成については緊急時、中長期の復興支援に対応できる人材とそれを支える組織を整備する必要がある。災害に備えた人材派遣、地域防災組織、防災計画、資金計画をナショナル・ローカル多様なレベルで策定する必要がある。中長期の復興支援については従来の制度別ソーシャルワークの枠を越え社会開発型ソーシャルワーク、コミュニティ開発、コミュニティオーガナイズができるソーシャルワーカーのあり方について考えて行かなければならない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 被災三県における外国籍等市民当事者による支援システム構築2013

    • 著者名/発表者名
      山口幸夫
    • 雑誌名

      居住福祉研究

      巻: 16号 ページ: 21-30

  • [学会発表] 災害と居住環境整備と安全技術2013

    • 著者名/発表者名
      山口幸夫
    • 学会等名
      第11回日中韓居住問題国際会議 北京大会
    • 発表場所
      Pullman Beijing West Wanda
    • 年月日
      20131024-20131024
    • 招待講演
  • [備考] 環太平洋環境保護・紛争・災害復興研究センター

    • URL

      Facebook Pacific Rim Disasters - Conflicts Recovery and Environmental Protection Research Center

  • [備考] 日本社会事業大学 環太平洋社会福祉セミナー

    • URL

      http://www.jcsw.ac.jp/international/kantaiheiyou-seminar/index.html

URL: 

公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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