研究課題/領域番号 |
23530768
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
ララッタ ロザリオ 明治大学, ガバナンス研究科, 講師 (30598313)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 障害者福祉 / 障害児 / WISEs / 日本 / イギリス |
研究概要 |
この研究における最初の一年として、以下のことが進行された。1)障害者の雇用に関連する文献と、WISEsに関する文献のレヴューをした。これは、本研究における質問表の要点を特定する意義があり、実際にこれを元に質問表を作成することができた。2)質問表をまず英語で作成したのち、日本語へと翻訳したものを作成した。さらに、国際的なワークショップにてこの分野の専門家に、この質問表の効力において意見をきいた。3)日本、イギリスの両国にあるWISEsの回答協力者を選んだ。4)日・英両国で数箇所のWISEsに協力をしてもらい試験的に質問表を実施した。その結果、それぞれの地域でシステムの違い等により、いくつかの質問が適していなかったため削除または変更が行われた。また、新たにWISEs側から提案された質問をいくつか取り入れた。5)二つ目の主要な手順であるセミ‐ストラクチャード・インタビューも同様に質問を設定した。これもまた、東京1件とロンドン1件のWISEsで試験を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は順調に進展していると認識している理由は、以下の通りである。本年度はこの研究の最初の一年として基礎を固めることができた。というのも、現時点で日本語及び英語の質問表が見直しをされたうえで最終版として手元に準備できていることと、両方の地域におけるアンケートを送付する先のWISE組織が選ばれている状態にあることからである。特に、質問表を試験的に実施でき見直しができたのは大変重要で、これにより日英間でのシステム等の違いにより、一方では適さなかった質問も慎重に削除もしくは変更がなされ、双方の環境に沿うように、どちらの国においても質問の意味が類似するように再確認された。これは研究成果の効力を上げるものとして、国際間の比較研究においては不可欠である。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度においては以下のように研究計画を進めていきたいと考えている。1)最終版の質問表を印刷、封入し日本及び英国の選ばれたWISEsに送付する。2)回答の回収とデータ出力作業、さらにはプレゼンテーションや出版を目指してのデータ分析を行う。3)データ分析の結果は日本におけるインタビューに利用する予定。4)それぞれの質問表とインタビューにより得られたデータについては、一時的なレポートを作成し、国内外の会議において発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費は以下のように使用する予定である。1)質問表の送付、インタビューに関連する費用:切手、翻訳、通訳、印刷・封入等にかかるアシスタント、交通費2)国内外における会議に出席するための旅費、カンファレンス登録にかかる料金、宿泊代等
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