1)イギリスにおける事例調査 ー 日本及びイギリスのソーシャル・エンタープライズ(WISE)のタイプとそれぞれの特徴、及び、そこに影響を及ぼしている制度を明らかするための以下の手法で調査を行った。 アンケート票及びインタビュー事項を作成し、調査対象となるロンドンに所在するWISE1004件を抽出。選定された調査対象先にアンケートを送付。回答のあった374組織のうち更なる調査のために10件にインタビューを依頼し、回答を得た。これらのアンケート及びインタビューによって得られた回答をデータとしてまとめ、分析した。 2)日本における事例調査 ー 東京都及び北海道札幌市と網走市に所在するWISEを対象に、イギリスと同様にアンケート及びインタビューを行った。これは、ベルギー拠点のWISEに関する研究機関であるInteruniversity Attraction Pole on social enterprise (SOCENT) が、WISEに関する国際学会であるEMES European Research Networkとの協力の下、5ヶ年計画で推し進めているICSEMプロジェクト(WISEの国際比較調査)の設立メンバー及び日本のWISE調査担当者としての役割も兼任している。この調査で得られた回答結果をデータとしてまとめ、分析した。 3)イギリスと日本のデータをもとに比較分析 ー それぞれの地域で実施した調査で得られたデータをもとに両者を比較分析し、WISEを普及・発展させる上で必要と思われる政策案を検討した。 4)研究成果の公表 ー 以上の調査から得られた結果を、WISEに関わる国際的な学会や学術誌で、精力的に発表してきた。また今後も2014年5月末日に、ICSEMプロジェクトに論文を提出すると共に 6月にはハワイ州立大学で行われるカンファレンスで、7月にはISTRで口頭発表を行う予定。
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