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2013 年度 実施状況報告書

障害児の里親養育拡充をめざして-日中比較調査とライフストーリーワークによる支援

研究課題

研究課題/領域番号 23530771
研究機関早稲田大学

研究代表者

川名 はつ子  早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (50091054)

キーワード里親養育 / 養子縁組 / 国際比較 / ライフストーリーワーク
研究概要

川名はつ子(研究代表者):特別研究機関の適用を受けてイタリアに1年間滞在することになったため、連携研究者の金潔氏とともに中国の上海で近郊の里親村を訪問調査する予定を変更し、急遽次の3研究に切り替えた。①イタリアの養親・養子の全国的自助組織ANFAAのフィレンツェ支部を数次にわたって訪問し、定例会や研修会に参加して実態調査を行なった。また国内・国際養子縁組している5ケースについて、養親にインタビューした。 ②インノチェンティ捨児養育院で入手した、19世紀末の養子の証言を録画したDVDを、研究・教育の資料として使用する許可を製作者の学芸員から得ることができた。日本語字幕の作成中である。③イタリアで実現している真の統合教育の一例として、フィレンツェの公立小・中学校で7年間学んでいる日本人のダウン症女児とその母、支援教師等へのインタビュー調査や中学校の見学等を行ない、ライフストーリーワーク(LSW)の一環に位置付けることとした。
平田修三(研究協力者):LSWは,社会的養護の子どもが自らの生い立ちを理解し,前向きに生きていくことを支援するための取り組みである。近年、日本でも実践報告が増えつつあるが、そもそもLSWとはどのような実践なのか共通理解が不十分なままである。研究を深めていくためには種々の実践を包括的に説明しうるような枠組みの整備が必要であると考え、ナラティヴ・アプローチの諸理論を援用しつつLSWの理論的検討を行なった。その際、研究とLSW実践との乖離が生じないよう、「第2回LSW実践・研究交流会(2014年2月奈良県帝塚山大学)」に参加して研究内容を報告すると同時に、全国の先駆的LSW実践者たちと交流した。そこでは全国のLSW実践について多くの貴重な情報を得ることができると同時に,本研究の意義を改めて確認することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者が1年間特別研究期間が適用され、在外勤務となったため。

今後の研究の推進方策

日中の比較調査を行い、研究成果をまとめ、学会発表および投稿論文の作成を行う。

次年度の研究費の使用計画

予定していた中国出張が、連携研究者および受け入れ施設との都合が合わず、実施できなかったため。
中国出張旅費および学会出張旅費として主に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 中国における社会的養護の体制 ―里親委託の取り組みを中心に―2013

    • 著者名/発表者名
      金 潔
    • 雑誌名

      新しい家族

      巻: 56 ページ: 104-117

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公開日: 2015-05-28  

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