本研究は、第三者の関わる生殖技術に関するすべての当事者のHuman well-beingをめざして、いかなる法的枠組みと支援、福祉社会システムを構築すべきかを、社会福祉学・ソーシャルワークの視点とパラダイムから探求した。 本研究では、ニュージーランドに焦点をあて、同国における生殖医療福祉システムを調査し、明確な基準と独自の文化・ローカリズムを尊重した、「開かれた生殖医療福祉」のあり様を「公益」として尊重するシステムが構築されることにより、関係者のすべてを「社会的ネグレクト」から解放する「社会正義」が達成される可能性があるという示唆を得た。
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