研究課題/領域番号 |
23530778
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
大谷 京子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (90434612)
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研究分担者 |
吉田 みゆき 同朋大学, 社会福祉学部, 准教授 (70445930)
寺澤 法弘 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教 (80548636)
田中 和彦 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (10440801)
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キーワード | ソーシャルワーク / 精神保健福祉 / 研修プログラム |
研究概要 |
本年度の成果 ①経験年数10年以上のエキスパートPSW14名を調査協力者として、アセスメントスキルを抽出するための質的調査を実施した。その結果エキスパートの活用するアセスメントスキルと共に、両輪としての面接スキルが抽出できた。アセスメントスキルの中心的なスキルとして「仮説.検証プロセス」を明らかにした。さらに教科書で推奨される「受容」とは異なるアプローチ、データ分析に該当する方法などを抽出した。これらはクライエントと協働するアセスメントプロセスにとって必須のスキルであった。②アセスメントを中心にした研修プログラムを試行した。これらを踏まえて3回のベースコースと3回のアドバンストコースのプログラムを開発し、各シリーズで用いるガイドブックを作成した。③アセスメントプロセスについての先行研究を整理し、モデルを構築した。研究期間全体の成果 PSWの属性別の達成課題を明らかにし、それに基づく研修プログラムを開発する計画だったが、ソーシャルワーク実践の要である、「アセスメントプロセス」に焦点を絞り、そこで用いられるスキルを明らかにして、その習得を目指す研修プログラム開発を行った。 研究期間全体の成果 ①初任者PSWが陥る、アセスメントにおける失敗ポイントを抽出した。経験年数4年未満のPSW4名を調査協力者として質的調査を行い、クライエントからの情報収集場面での失敗と、データを組み立てる場面での失敗を明らかにした。②エキスパートPSWを対象にした質的調査により、アセスメントスキルとそれを支える面接スキルを抽出した。③先行研究レビューに基づいてアセスメントプロセスモデルを構築した。④研修プログラムの開発、試行、改良を重ねて、最終版のシリーズ化した研修プログラムを考案した。そのプログラムを進めるためのガイドブックも作成した。⑤研修プログラムの効果を測定するための指標については作成途中である。
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