研究課題/領域番号 |
23530782
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研究機関 | 皇學館大学 |
研究代表者 |
守本 友美 皇學館大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (70300332)
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キーワード | ボランティア / ボランティアコーディネーター |
研究概要 |
平成24年度は、本研究の柱となる質問紙調査の準備と実施に向けて取り組んだ。しかしながら、質問紙を作成するための時間を十分にとったため、調査の実施が年度末にずれこんでしまったが、年度内に完結することができた。 本調査は、ボランティア受け入れ担当者がどのようなコンピテンス(能力)が必要かを、担当者自身の評価によって探ろうとするものである。分析は平成25年度に行う予定であるが、社会福祉施設がボランティアを受け入れるための意義や工夫について現場の方々の貴重な声を集めることができた。特に、地域社会との関係を求めて積極的にボランティアを受け入れる社会福祉施設がどの地域にも増えているということが理解できた。また、ボランティア受け入れ担当者のコンピテンスについては、予想していたことではあるが、情報収集や調整という能力よりも、ボランティアを支援し、ボランティアが活動しやすい環境づくりができることが必要であるということが結果として明確になった。 このようなボランティア受け入れ担当者のコンピテンスをさらに向上させるためには、どのような研修内容と研修テキストが求められるのかを、本調査をもとにさらに分析を行い、最終年度である平成25年度にはテキストのモデルを示したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定よりは多少の遅れはあるものの、平成24年度内に質問紙調査を終えることができた。
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今後の研究の推進方策 |
ボランティア受け入れ担当者に求められるコンピテンスを明らかにした上で、そのコンピテンスを向上させるような教材の開発に取り組む。
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次年度の研究費の使用計画 |
質問紙調査の分析を外部委託する。 教材の開発のための文献を購入するとともに、資料収集のため学会に参加する。 最終年度であるので、報告書を印刷し、配付する。
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