本研究は、福祉施設のボランティアコーディネーターを養成するための教材開発を試みることを目的としている。教材開発にあたっては、コンピテンスという概念を導入し、東海4県の福祉施設へのコンピテンスの重要度をたずねる質問調査を行った。 調査結果より、ボランティアコーディネーターの8つの役割の中の「受け止める」「求める」「高める」の項目に含まれるコンピテンスの重要度が高いことが分かった。この結果に基づいて、教材の構成として「第1章 ボランティアと社会福祉施設」、「第2章 ボランティアを求める」、「第3章 ボランティアを受け止める」、「第4章 ボランティアの意識やスキルを高める」という単元を提示した。
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