研究課題/領域番号 |
23530786
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
木原 活信 同志社大学, 社会学部, 教授 (20275382)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | スピリチュアリティ / ソーシャルワーク / 福祉哲学 |
研究概要 |
本研究は、根源的な福祉の深層部分としての価値意識それ自体に焦点をあてる。とりわけ、社会福祉における宗教性(スピリチュアリティ)に着目していく。その際、宗教性を教義としての抽象概念ではなく、社会福祉思想との関連から以下の二つの方向で具体的に検証を試みる。一つは近代以降に活躍した社会福祉事業家(ソーシャルワーカーたち)の宗教性を分析していき、その教派性や宗教意識(スピリチュアリティ)について思想史的に分析する。二つ目は、それらをベースに社会福祉におけるスピリチュアリティの国際比較を試みるものである。平成23年度においては、国内における文献調査、関連資料の収集、スピリチュアリティ概念の文献学的な再検討を中心に行ってきた。その結果、近年、社会福祉と宗教との関連をとりわけその教義性(ドグマ)としてではなく、その宗教性に着目したスピリチュアリティ(霊性)が世界的に注目されることを文献から裏付けることができた。そのような中で、これまで研究をしてきた人物史を中心とした社会福祉研究において十分な検討がなされていなかったのが、其々の実践活動の背後にある宗教性の側面である。今回は、あくまで大枠としてのみに留まるが、Jane Addamsにみられるクエーカイズム、Mary Richmondのユニテリアズム、Henri Nouwenのカトリシズム、石井十次のミュラー主義等の霊性についての考究する準備に着手しようとしている。かれらの実践を支える根底になるだけでなく、その実践内容それ自体に影響を及ぼし重要な要素であることがわかってきたからである。この点を問題意識として今後さらに一層明らかにしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
文献研究において基礎となる、先行研究などを着実にすすめているところである。また実践的応用課題としての宗教と臨床的なかかわりとして自殺ケアをとりあげ、文献研究に幅をもたせることができた。
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今後の研究の推進方策 |
北米、ユーロ圏、韓国における文献調査、文献収集における資料収集の整理をさらに集中して実施すること。カンザス大学のエドワード・カンダ教授ほか国際的に活躍する研究者よりスピリチュアリティおよび本研究に関するレヴューを受ける。
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次年度の研究費の使用計画 |
上記目標達成のため、文献調査、ヒヤリングのため北米、ユーロ圏、韓国における海外出張旅費等が主な使途となる予定である。また上記目標達成のため、携帯用の高機能のPCも必要となる。
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