知的障害者の森林体験活動での配慮事項の明確化を目的に調査を行った。その結果、森林体験活動の実施時には、各参加者の「言葉を用いる能力の発達」に応じた対応が求められることが見出された。また、森林体験活動の良否の評価基準は、1)活動の雰囲気、2)重度障害者の参加のしやすさ、3)森林体験活動のための準備、4)体験の新規性、5)森林の動植物とふれあう機会の有無であった。さらに、地域で森林体験活動に取り組む指導者への聞き取りからは、福祉関係者や参加者との情報交換による森林活動へのニーズの収集が重要と考えられた。
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