公的な決定場面における手続きの公正さについて検討を行った。1. 実験室実験を行い、決定を受ける当事者が、手続きを公正であると感じ、決定に納得する要因について検討し、鄭重さと説明責任の効果を確認した。2. 政治的決定における首相に対する評価と衆議院選挙における投票行動の関係について検討した。首相が公正であると感じた有権者ほど投票を行いやすく、また、与党を支持しやすいことが確認された。3. 結果に強制力のない労働審判であっても、紛争当事者は審判員が公正であると感じることによって、和解しやすくなることが確認された。
|