研究課題/領域番号 |
23530818
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高井 次郎 名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00254269)
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研究分担者 |
森泉 哲 南山大学, 短期大学部, 准教授 (60310588)
中津川 智美 浜松大学, 経営情報学部, 准教授 (80410489)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 対人葛藤 / 国際比較 / 可変的自己 / 葛藤目標 / 社会的スキル / 対人コミュニケーション / 対人コンピテンス |
研究概要 |
23年との研究実績を時系列的にまとめる。まず、5月に研究分担者と会合を開き、実施計画について協議した。6月には調査票の原型を準備し、その後海外の研究協力者にそれをもとに調査実施の協力を求めた。7月には中国でのアジア社会心理学会大会において、雲南師範大学のJianxin Zhang氏と面会し、研究協力の約束を得た。8月にはカリフォルニア大学サンタバーバラ校において、Paolo Gardinali氏と面談し、ウェブサイトにおけるオンライン調査法のシステム構築についての話をした。また、カリフォルニア大学フラートン校において、Stella Ting-Toomey氏およびTenzin Dorjee氏から研究協力の約束を得た。1月には先だって最も厳しいと思われるアメリカにおける倫理審査に向けて、審査委員であるGardinali氏に予備審査を行ってもらった。その結果、重大な問題が生じたため、研究計画の見直しが必要となった。倫理問題としては、項目の内容が一部不快感を喚起する可能性があることと、項目数が過多のため回答者の疲労が懸念されるという内容であった。この問題に対応するため、本研究の目的を損なうことなく、項目の調整を現在検討中であり、近日中に本審査を受ける予定である。アメリカに続いて、他国でも同様の審査を申請する。 まだ具体的な成果はまだ得られていないものの、24年度には2つの研究を実施予定であり、後れを取り戻す予定である。をもって現在研究計画を調整中であり、それに合わせて他国での調査実施計画を立てる段階まで来ている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
23年度の調査は倫理審査で発生した調査票の長さの問題のため、予定通りに実施できなかった。そのため、研究達成度は高くないが、24年度実施予定の研究と23年度のものは状況を変える以外は基本的に同じであり、2つの研究を実施する予定であり、後れを取り戻すことは難しくない。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は対人葛藤をさまざまな状況および葛藤の目標別に検討する目的である。もともと6つの達成目標を検討する計画であったため、本年度は23年度検討予定であったそのうち3つの目標と、24年度予定していたさらに3つの目標についても同時に検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
5月にはアメリカにおいて、国際コミュニケーション学会において、研究分担者とともに「Conflict? What conflict?」と題した研究パネルを発表し、これまでの研究会で調べた日本的対人葛藤に関するまとめを行う。また、カリフォルニア大学において再度Gardinali氏と協議し、倫理審査に向けての最終調整を行い、またオンライン調査のための打ち合わせを行う。各国の倫理審査は7月中に行い、10月には日英中韓の各言語におけるアンケートをカリフォルニア大学のウェブサイトに開設し、回答者がアクセスできるようにする。データ収集は11月から2月までとし、一部の結果を3月中に得られることを予定する。
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