研究課題/領域番号 |
23530818
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高井 次郎 名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00254269)
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研究分担者 |
森泉 哲 南山大学短期大学部, 英語科, 准教授 (60310588)
中津川 智美 常葉大学, 経営学部, 准教授 (80410489)
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キーワード | 対人葛藤 / 国際比較 / 可変的自己 / 葛藤目標 / 社会的スキル / 対人コミュニケーション / 対人コンピテンス |
研究概要 |
25年度は、24年度の進度の遅れのため、調査の一部を引き続き実施した。研究1のデータ収集が終わり、現時点で分析が終わるまで至っていないが、終了次第論文執筆にかかる予定である。一方、研究2のほうは、SRMの調査を実施するため、アメリカのデータ収集において、倫理審査の通過が困難を来たし、また中国でのデータ収集の見込みが困難になった。そのため、最終年度を超えて現在でも本研究を継続している。 25年度の活動は以下の通りである。まず、6月にはアメリカ国際コミュニケーション学会(International Communication Association)年次大会(於 英国ロンドン市)において本研究に関する発表を招待シンポジウムで行った。本研究これまでの成果を含み、日本人の対人コミュニケーションの特徴について話をした。7月には日本グループダイナミックス学会年次大会において本研究に関連する最新の研究発表を聴き、資料収集を行った。8月にはアジア社会心理学会(於 ジョグジャカルタ)に参加し、Jianxin Zhang中国科学院教授およびNoraini Noorマレーシア国際イスラム大学教授と本研究についての意見交換を、研究協力者のLi Liu氏とデータ収集の打ち合わせを行い、本研究に関連する発表の資料収集を行った。9月から12月にかけては、葛藤方略予測モデルを検証するため、日米加中において追加データー収集を行った。その結果の一部を3月のAsian Conference on Psychology and Behavioral Science第4回大会 (ACP 於 大阪市)において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
最終年度、25年度には研究2の実現に困難にあたり、研究進度が遅れている。集団内のメンバー間の相互評定を求める課題が、カリフォルニア大学の倫理審査に引っ掛かり、計画の実現が難しくなったが、データ収集のサイトをカリフォルニア州立大学に変え、申請が受理されたので研究期間を延期してデータ収集を行う。また、中国の研究協力者のLi Liu氏が学部長就任のため、労力が必要なSRMデータ収集はできなくなったため、現在氏に代わる研究協力者を探している。 以上の理由から、本研究は修了年度に間に合わず、期間延期をすることによって目標を達成しようとする。
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今後の研究の推進方策 |
研究2のSRMのデータ収集を期間延長によって実現する。データ収集のため、カリフォルニア州立大学フラートン校へ出張し、また中国でのデータ収集のための研究協力者を求め中国への出張を見込む。また、これまでの成果を論文にまとめ、学会誌に投稿する。データ収集は秋に行い、成果をそれ以降の学会で発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
一部予定していた調査が実施困難となり、引き続き期間を延長して実施する予定である。そのため、出張費および研究補助者謝金が必要となる 旅費(アメリカ1回 250,000円、中国1回 150,000円) 400,000円 人件費(研究補助者謝金 延べ100時間) 100,000円 その他(郵送費等) 132,878円
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