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2014 年度 実績報告書

対人葛藤方略におよぼす文化、関係性、および可変的自己認知の影響

研究課題

研究課題/領域番号 23530818
研究機関名古屋大学

研究代表者

高井 次郎  名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00254269)

研究分担者 森泉 哲  南山大学短期大学部, 英語学科, 教授 (60310588)
中津川 智美  常葉大学, 経営学部, 教授 (80410489)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード対人葛藤 / 国際比較 / 可変的自己 / 葛藤目標 / 社会的スキル / 対人コミュニケーション / 対人コンピテンス
研究実績の概要

25年度に実施できなかったSRM(Social Relation Model)にもとづく調査を26年度中に、日本で実施した。有意な結果に至るまでのサンプリングが集まらなかったが、個人の特徴よりも、相手との関係性の要因が強いことが分かった。また、研究1の日中米加の可変的自己の葛藤モデルの検証に関してはデータ収集を終了し、初期の分析を行った。各文化のサンプル数の偏りがあるため、統計的に有意な結果に至ってないため、今後データ収集を助成期間外でも行っていく。回収率を高めるため、オンライン回答形式の質問紙システム、Qualtricsに加入したため、調査参加者数の増加は期待できる。
26年度中の主な研究活動を時系列的にまとめると、4-5月中に中国のデータを収集した。8月には日本社会心理学会大会において、関連研究に関する資料収集を行った。9月ー10月にはカナダのデータ収集を行い、カリフォルニア州立大学において研究協力者と意見交換を行った。1月ー2月はアメリカでのデータ収集を行った。
助成期間中の本研究の結果をまとめると、以下のことが分かった。
1)文化と無関係に、人は相手との親密性および地位格差によって対人葛藤方略を変える傾向がうかがえた;2)文化とは無関係に、文化的自己観、自意識のいずれも葛藤方略の選好に大きな影響はなかった;3)葛藤方略の選好をもっとも強く説明する変数は関係性の特徴であり、相手との関係の在り方が最も重要である;4)日本人に限定的ではあるが、SRMの分析から行為者効果やパートナー効果よりも、関係性効果がもっとも葛藤方略の選好を説明できる傾向がある以上の結果はまだ暫定的であり、今後データを増やすことによって、確証されることが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] he relationship between interpersonal competence and salient and non-salient conflict strategies of Japanese students.2014

    • 著者名/発表者名
      Nakatsugawa, S., & Takai, J.
    • 雑誌名

      Intercultural Communication Studies

      巻: 23 ページ: 103-116

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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