研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、周産期医療の現場における医療従事者と当事者家族との関係が悪化・改善するターニング・ポイントについて、ナラティヴ分析を用いて探索的に調査することである。「『喪失体験』を語る体験」について、8人のインフォーマントを対象に非構造化面接を実施し、対人援助者と被援助者間の関係の変化の過程の構造を分析した。当事者が構成した「大切な家族を失ったこと(意味)」の重要性と対人援助者側の「モノ扱い」とが相反する遠心力と、双方の共同による意味構成を求める求心力が入れ替わる力動的な構造が見出された。
対人コミュニケーション論