最終年度は、6月にフィンランドのトゥルク大学のミイア・サイニオ博士を招聘し、寝屋川市の池田小学校にて、ピア・サポートの要素を含むキヴァ・プログラムの実践紹介及び教員対象のトレーニングを実施した。約10名の教員が参加し、その中の中心的なメンバーで日本版キヴァ・レッスンの試行を行うグループを結成し、数か月に1回の研修の機会をもつとともに、メーリングリストを用いての日常的な情報交換や相談が可能な仕組みを整えた。 9月には、研究代表者がスイスで行われた学会に参加し、いじめに関する基礎研究の成果を発表するとともに、サルミヴァッリ教授らに実践導入の経緯を報告し、その後の方向性について話し合った。10月にはキヴァ・レッスンなどの試行を開始し、その段階での評価研究の成果は、11月中旬には岐阜県での研究会で発表し、さらに11月末に行われた日本道徳性発達実践学会において実践者とともに発表した。その後も、実践を継続しており、その経過を3月に研究分担者に提示し、詳細な検討を行った。その議論もふまえ、今後も評価研究を継続していく予定である。 上記の内容の一部を、Facebookを用いて広く発信した。
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