本研究は、就学前のインクルーシブな保育・教育集団において、遊びと生活を通して子どもと保育者を支援するシステムを検討することを目的とした。特別支援児は、興味や関心に依存しがちな課題適応、また集団活動への適応しにくさが指摘された。子どもに対する具体的な支援として、認知特性にあわせた個別支援だけでなく、日常の集団生活における遊びや活動に対する参加への支援を焦点化し、「関係の中の個人」と「日常活動への参加」をキーコンセプトとして、共同注意、共同行為を作り出す保育・教育面での介入と、インクルーシブな保育・教育現場で活用しうるアセスメント指標を検討した。
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