本研究の目的は、時間と状況の2次元からみた生きがい形成の価値過程モデル(以下、生きがい形成モデルとする)を構築し、乳幼児の養育者に適用して、乳幼児の養育者が生きがい感を形成する心理プロセスを明らかにすることである。これまでの実証的研究や文献研究を統合し、生きがい形成モデルを構築した。そして、生きがい形成モデルの測定尺度として、生きがいプロセス尺度と生きがい状態尺度を作成し、その信頼性と妥当性を確認した。さらに、子育て環境の相違として共働き家庭と専業主婦家庭の男女について、生きがい形成モデルに関する検討をした。
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