研究課題/領域番号 |
23530880
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 准教授 (60456861)
|
研究分担者 |
野口 裕之 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (60114815)
萩生田 伸子 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (70292638)
小塩 真司 中部大学, 人文学部, 准教授 (60343654)
熊谷 龍一 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60422622)
谷 伊織 東海学園大学, 人文学部, 助教 (10568497)
並川 努 新潟大学, 学生支援機構, 助教 (10613721)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
キーワード | 国際情報交流 |
研究概要 |
当初の予定どおり、質問紙法における回答者の負担に焦点を当てた研究のレビューを行った。併せて、欧米において尺度の短縮版がどのような手法、考え方に基づいて作成されているかについて、先行研究を収集した。先行研究のレビューにおいて、予想より多くの文献を収集することができたため、分類方法、まとめ方を含めて分担研究者間で検討を行い、レビューを行っている最中である。 また、質問紙に回答する事が,実際にどの程度の負担になるかについて検討するための予備調査を行った。申請書においては500名程度を予定していたが、250名の大学生に実施した。具体的には、150項目程度の質問紙を構成し、主に回答時間がどの程度であったか、主観的な疲労がどの程度生じたかを測定した。その結果、回答時間と疲労の間に明確な関連は認められなかった。その理由として、回答時間および疲労度を回答者のセルフレポートにより把握しようとしたため、必ずしも正確な測定ができていなかった可能性が指摘できる(例えば、回答時間を正確に報告している回答者や、5分単位で報告している回答者が存在した)。一斉調査によって行ったためセルフレポートに頼らざるを得なかったが、本年度の結果を踏まえ、次年度以降の研究計画の再検討を行うこととした。具体的には、セルフレポートに加えて、生理指標を含めた実験を行うこととした。 また、次年度以降の計画にあるComputer Adaptive Testの開発に関しては、プログラムを作成するための仕様を決定した。さらに短縮版を作成する尺度の選定を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画では文献レビューが終了している予定であったが、その数が多かったため時間がかかっている。また、調査を行った結果、当初の計画では十分ではない可能性が高まったため、新たな調査計画を立案し実行に移している。それ以外に関しては計画通りに遂行している。
|
今後の研究の推進方策 |
研究代表者および研究分担者全員で、緊密に連絡をとり研究を遂行することを再確認した。さらに必要に応じて打合せおよび分析、解釈を行う会議を開催することとした。 今年度は、25年度に予定していたComputer Adaptive Testの開発を前倒しすることで、その効果を検証するためのデータ収集までを行うこととした。 期間を通して、研究発表や論文発表を随時行うことを確認している。
|
次年度の研究費の使用計画 |
主として、Computer Adaptive Testによるデータを収集するためにタブレットPCを購入する。また、分担研究者が各地に所在しているため、実質的な作業、打合せを行うための旅費として使用する。繰越金(\825,133)は、上記Coputer Adaptive Testによるデータ収集に必要なPCを購入するために用いるが、できる限り最新機種・OSにて開発運用を行うために生じた。データ収集の準備が整い次第、本年度予算と併せて執行する予定である。
|