研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,解離性体験者の自伝的記憶の構造的特徴を,自己-記憶システムの観点から検討することである。相関分析の結果,解離性体験は自己明確性とは負の相関を,ネガティブ領域の自己複雑性とは正の相関をそれぞれ示した。しかしながら,重回帰分析の結果,解離性体験に有意に影響を与えるのは自己明確性のみであることが明らかなった。以上の結果は,解離性体験者の自伝的記憶は主にエピソード記憶の統合度の低さに特徴づけられることを示唆している。
すべて 2012
すべて 学会発表 (1件)