研究課題/領域番号 |
23530902
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
葛西 真記子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (70294733)
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キーワード | セクシュアル・マイノリティ / LGBT / 地域支援 / 学校現場 |
研究概要 |
本研究課題の二つの目的は、①セクシュアル・マイノリティの方々の地域援助の拠点を設け、情報・心理援助を提供すること、②学校現場の教師、カウンセラー等を対象としたセクシュアル・マイノリティ理解を促進するプログラムの開発・実践である。 第一の目的に関しては、平成23年度に発足したLGBT地域援助の拠点である「SAG徳島」において、徳島県人権教育推進拠点「あいぽーと徳島」、徳島県男女共同参画交流センター「ときわプラザ」と協賛して「徳島カラーフリー映画祭」を開催した。地域の多くの方々にセクシュアル・マイノリティについて関心を持っていただき、啓発を行うことを目的に実施した。参加者は100名以上でアンケート結果から有効であったことが確認された。また、地域の拠点であるお寺において「お寺ワークショップ」を開催し、年代を問わず、多数の方々にセクシュアル・マイノリティの現状等について知ってもらう機会をもった。 第二の目的に関しては、性同一性障がいを中心とした「トランスジェンダー・性同一性障がいセンシティブ・プログラム」を開発し、人権教育の場で学校の教員、心理援助を行う団体、人権に興味のある一般の方々を対象に実践を行った。教員へのプログラムにおいては、これまで対応をしていなかったこと、児童生徒の中にも悩んでいた者が存在していたときへの対応・支援方法がこれまでなかったことが、改めて確認された。 これらの内容について、日本心理臨床学会第32回大会のシンポジウムやポスターにて発表を行った。またAmerican Psychological AssocationのDivision17主催の学会においてもポスターにて日本のセクシュアル・マイノリティの事例を紹介した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
地域支援は、当初の計画以上に進んでおり、他の団体との連携、地域への浸透度も上がってきたと思われる。しかし、学校現場での実践の内容についての論文の執筆がまだ終わっていないため。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、本研究費の最終年度であるので、これまでの成果をまとめるとともに、さらに地域に根差したセクシュアル・マイノリティの方々への地域支援を行う予定である。
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