研究課題/領域番号 |
23530908
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
服巻 豊 鹿児島大学, 臨床心理学研究科, 准教授 (60372801)
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研究分担者 |
佐藤 英俊 佐賀大学, 医学部, 准教授 (00253617)
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キーワード | 疼痛 / 動作法 / 心理学的介入 / セルフコントロール / 疼痛マネジメント / Self-regulation |
研究概要 |
平成24年度計画では,事例検討を継続し,学会発表ならびに投稿をすることで広く専門家の意見を収集することに力点を置いた。その成果は,「維持透析患者のターミナル期におけるかかわりの検討. 査読有 心理劇研究,vol.35(1-2),pp.9-21.」ならびに「疼痛を抱える透析患者への臨床動作法適用.査読有 リハビリテイション心理学研究,第38巻第2号,pp.47-58.」に掲載された。 また,これまでの臨床研究データの統計的手法による分析ならびに研究成果の投稿を行うことを主な活動とした。統計的手法による分析のため,SPSSのソフトを最新版へバージョンアップし,臨床における同一被験者の反復データの多変量解析を可能とし,心理学的介入の感想などの発話分析ができるようテキストマイニングのソフトを新規購入した。このソフトは,慢性疼痛を抱える維持透析患者7名への動作法適応研究に用いられ,その分析結果は英語論文として作成し,英文校正を受けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
慢性疼痛を抱える維持透析患者への動作法の臨床適応事例の検討を積み重ね,国内学会での研究発表ならびに査読のある専門誌への投稿を行い,心理学の専門家からの研究助言を得ることができた。よって本研究課題遂行は,おおむね順調に進展しているものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
現時点では,がん患者への適応事例がなく,がん医療に従事する臨床心理士仲間への情報収集ならびに海外での事例や情報収集を盛んにして,慢性疼痛への心理学的介入の臨床的意義の検討を深めていきたい。また,研究分担者を中心として医学・薬学の分野の臨床ならびに基礎の疼痛研究者の意見を取り入れ,国際学会ならびに国際誌への投稿を目指し,海外の疼痛研究者との交流や情報交換を行い,国際的に貢献できる臨床事例をベースとした疼痛マネジメントの理論の構築に寄与したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
心理学専門家の意見収集としては,心理臨床学会への参加ならびに国際学会(European Congress of Psychology)での研究発表を行う。また,国内での緩和医療学会など,医学・薬学との共通学会への参加を積極的に行い,慢性疼痛への心理学的介入技法ならびに理論が,医学領域でも汎用性の高いものとして構築されるための意見交換を行っていく。そのため,旅費としての執行を主な使用計画として構築する。
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