日本の生徒(中1~高3)1074名を対象にして、「中高生用生活不安尺度(LASS)」を開発した。そして、LASSを用いて、生活不安は女子及び高学年において高いこと、生活不安水準が上昇すると自殺リスクが高まること、生活不安と攻撃性は密接に関連しており特に「敵意」と関連の強いことが明らかになった。次に、日本と北欧諸国の児童生徒(10歳~15歳)1583名を対象にして、「国際版児童生徒用生活不安尺度」を開発し、友達関係不安と教師関係不安においては北欧諸国の方が、自己能力不安においては日本の方が有意に高いこと、特に教師との関係性が他者への攻撃行動を増やす大きな原因になっていることが明らかになった。
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