認知行動療法後のQOL変化に関する施行前の予測因子を検証した。方法は、治療前に人格特性とパニック障害の症状を評価し、認知行動療法を施行。治療後にQOLを評価した。治療前の人格特性や症状の各項目が治療後のQOLの各項目をいかに予測しているかについて統計解析を行った。 結果は、精神的なQOLについては治療前の人格特性としての開放性と誠実性が、また症状としてのパニック発作の頻度と身体感覚恐怖が有意な予測因子であった。身体的なQOLについては広場恐怖と身体感覚恐怖が有意な予測因子であった。パニック障害の認知行動療法の適応を検討する際には、これらの項目に注意を払うことが有用であるかもしれない。
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