対人援助職者のストレス認知の特徴およびストレス制御に用いることができる心理的資源のあり方を解明し、それに適合したストレスマネジメント技法を開発した。その結果、対人援助職者は健康な大学生と比べてストレス情報に注目する度合いが低いこと、ストレス対処の資源を多く有していること、しかし生き甲斐感が低下すると心理的安定感が一気にくずれるという特徴を有していることがわかった。これを克服する方略のひとつとして、ストレスとなっている利用者のポジティブなところを発見し「困った利用者」にもポジティブなところがあることを発見するリフレーミングとこれを利用した新たな関わりを実行してみることが有効であった
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